No.25 バイオリンの録音について

練習の一環として録音した音を聞く、ということはとても大事ですが、バイオリンを録音することに関して何かこう決まった手順というものがあるわけでもなく。バイオリンの場合はそれ単体で音が鳴らせるのでDAWでどうこうする、という発想はあまり出てこないのかもしれません。

今回はバイオリンを録音する際に、自分がやったことをまとめておきたいと思います。

録音スタイル・・・というと変な感じですが、どのような機材を用いるかで大きく変わってきます。DAWに取り込むのか、MTRでやるのか、ICレコーダーなのか、といった具合です。一番手軽には携帯でとったり、ICレコーダーを使ったりする方法があります。これの場合は説明も何もなくて、まぁ録ってくださいということです。

残りの2つはある程度労力が必要とされます。が、録音を音程や雰囲気の確認だけでなく、フィンガリングノイズだとか細かい部分を聴こうと思った場合ある程度録音自体にクオリティの高さが要求されます。それをカバーできるのが2つ、MTRやDAWに取り込む、つまりマイクを立てて録る、ということです。

ICレコーダーや携帯で録る場合というのはどうしてもオフマイク的な、集音する場所が発音場所から遠くなります。(なにかスタンドを使えば近づけることも可能ですが、あくまで一般的な使用法を想定した場合)そうすると部屋の響きや雑音も拾ってしまいます。

そこで準備したのがこちら。

カントリーマンのISOMAX2Cです。
バイオリン録音ではメジャーらしいです。超小型コンデンサーマイクです。
この小さな四角いのがマイクです。キャノン端子の部分と比べてみるととても小さいことがわかります。これを使って録音します。
丸いモフモフしたもの(ウィンドスクリーン)がついてきますが、これをマイクにかぶせます。
あの小っこいマイクには表裏がありまして、表側に赤丸が来るようにセットします。これでマイクの準備は完了。

で、これをバイオリンにセットします。

こんな感じでモフモフ君がうまく引っかかってくれます。ちょっと苦しそう。


で、あとは録音するだけです。実際録音してみると、部屋の響きとか全くないとてもデッドな状態の音が聞けます。そしてヘコみます。まぁ当初の目的からすれば大満足ですが。

録った音を聞くとバイオリンの音以外にも指が指板を叩く音や、自分の息がマイクにかかった音が聞こえたりします。息のほうはマスクするなり何なりで対応できますが、指板のほうはどうしようもないです。ある程度音をいじれるのならば200hz以下をバッサリいくとほとんど聞こえなくなります。

録った音の200hz以下をきり、コンサートホールで弾いているかのごとくホールリバーブをかけ、リミッターで音を調整し・・・とかやってみると割りと良い感じです。以下例。


割とまともに聞こえるのではないでしょうか。音だけは。
ISOMAX2Cは2万もしないし、安いオーディオIFでもファンタム対応のものもあるし、リバーブとかはフリーのプラグインもあることを考えるとパソコンを持っていれば結構良い音で取れると思います。
初期投資は必要だけれども録音して聴き返すのは練習として非常に効果が大きいと思うのでやってみるのもいいかもしれません。

まぁ音が良くても腕がついてこないわけですが。はぁ・・・・。


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