No.26 KORG SP-250 所感

前々からやるべきとわかっていながらなんだかんだ手をつけていなかった、「鍵盤楽器」。クラシック上がりの人間としては88鍵は譲れないので必然的に電子ピアノが選択肢となりました。MIDI端子があればまぁソフトシンセでキーボード的にも使えるし、なにより修行になります。(キーボードに比べて鍵盤が重いので)

アップライトやグランドピアノももちろん実機に触れる機会は今まで何度もあったわけですが、その中でタッチが良い感じだったのとMIDIもついてたのでKORGのSP-250にしました。お値段もお手ごろ価格。

この電子ピアノはエントリーモデルでもRH3鍵盤という上位機種と同じ鍵盤が用いられているようで、弾き心地は実にいいです。これからピアノ始めるって人はいいんではなかろうか。鍵盤メイドインジャパンらしい。

で、その他のスペックは音色が10×3バンクで30音色、リバーブ、コーラスつき。タッチは3段階の反応切り替え(重さは変わらない)ペダルは1つ。

そしてチューニングが3種類選べます!!
通常ピアノはまぁ平均律だねってことぐらいはどなたもご存知でしょうが、このSP-250は古典音律のキルンベルガーとヴェルクマイスターを選択可能です。ちなみに平均律もピアノの音のときはストレッチ・チューニングなるものになるそうです。(通常アコースティックピアノは平均律に対して低音域は低め、高音域は高めにチューニングするそうです。知らんかった)

ストレッチ・チューニングはピアノ以外の音色では効かないので切り替えてみると結構実感できます。

個人的にはヴェルクマイスターは良い感じです。なんか古いアップライト弾いたときにこれに近い感じだったような気がしました。(周囲いわくそのピアノはただチューニングがずれているだけ、といってましたが)

キルンベルガーはハープシコードで使うチューニングだそうです。でも平均律のが好きかも。

バイオリン弾きだとやっぱ純正律に傾いているのですがそれが絶対正義というわけでもないのでチューニングの奥深さを体感しました。ギターとかそもそも合わないし。ここは考えるとすごく深い問題になりそうです。

DTMとかだと多分平均律が前提だと思うのですが、もしそこを意図的に変えられるとしたら(あるいは自身の演奏で変えることができるなら)同じ曲でも違った響きになって面白そうです。

あと地味に連弾用にヘッドフォン端子が2つついてます。これがヘッドフォンを比べるときに便利です。付属のスピーカーは別にたいしたことないので電子ピアノの利点を生かすならヘッドフォンかな、と思います。静かだし。

欠点としては、メトロノームのテンポをスライドバーで選ぶとこ。数字で出ないのでなんとなくこのぐらい、というとこまでしかわかりません。あとはサイズ。自室に置いたときの存在感たるやギターなどの比ではありません。

結論としては非常にお買い得だと思いました。鍵盤の出来や機能をみても初心者には十分だと思いました。おすすめ。

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