No.66 マンションにて電子ドラムのための防音対策

電子ドラムって結局のところうるさいのかどうなのか・・・

よく聞かれる話題ではありますが。先に結論を言っておくと

通常の場合何も対策無しでは不可能


と思っておいて間違いないと思います。ここでいう通常というのはまぁ普通のマンションとかです。「周りに民家がないよ」とか「地下室だよ」とか言う場合はまた事情が違ってきますので。


自分の場合は鉄筋コンクリートのマンションでやっています。隣が無いですが上下と左にはあります。もともとかなり静かなマンションなのですが(バイオリンとか弾いても平気)それでも電子ドラムは無理でした。


とくにキックがどうしようもなく、振動が伝わってしまうのでこれを何とかしない限り演奏できません。あと、シンバルパッドを叩く音とか予想以上にうるさいです。これも場合によっては対策が必要です。(これは同居の方々に迷惑になります)

今回はそのキック対策を紹介します。・・・別に自分で考えたわけでもないけど。
(※ここに書かれている対策を実施すれば完璧というわけではありませんのであしからず。建物本体の性能如何に左右されますので・・・。あくまで一例です。環境に合わせて対応していく必要があります。)

どこかのサイトで紹介されていた自転車のチューブを使う方式にしました。
では順番に。


1、まずは厚手のカーペットをしき、そこに自転車のタイヤチューブをばら撒く



フローリングの上にカーペットで下地を作ります。低音の防音性能は重さが肝になってくる部分なので、遮音シートとか敷くとさらに良いと思います。そして衝撃吸収のメインとなる自転車のタイヤチューブに空気をいれたものをばら撒きます。大きい径になるとあまり意味がないのでかなり小さめの径で大量にいれます。空気を入れてから持ち帰るさまはまさに不審者です。

2、浮き床を支える板(ベニヤ板)を乗っける



厚めのベニヤ板を敷きます。これがチューブとの接触面になります。この大きさのものになるとロフトとかで切ってもらうのが無難です。てかそれ以外に入手法が思いつきません。たしか幅が130で奥行きが100くらいだったかな・・・厚さは1.5センチくらい。手袋して作業することをお勧めします。

3、プチプチ君を敷く



衝撃吸収剤の大定番、プチプチ君です!!ここはベニヤに貼り付けてしまっても問題は無いと思います。ここは二枚重ねにします。ロールでプチプチ君を購入してカットして使いました。(かなりの量がいるので)

4、分厚いウレタンをおく



なんか焼けていますが・・・経年劣化です。もはや1枚でこのサイズとか見当たらなかったので仕方なく切り貼りしています。きれいに切り貼りするのが難しい上、横の部分は何だかんだでぼろぼろ崩れていきます。気になる人は初めからテープを張るとか補強しておいたほうがいいと思います。
厚さは5センチくらい。もっとあるかも。

5、再度プチプチ君を敷く



ここもやっぱり2枚重ねです。ようやく終わりが見えてきました。。。

6、天板となるベニヤ板を載せ、さらにそこにカーペットを敷く



すでに大分よごれていますが・・・5番の上にベニヤ板を載せ、そこに一番最初に敷いた厚手のカーペットマットを貼り付けています。この上に電子ドラムを設置することになります。面積的にスローンまでは乗らないので、スローンを高くして足だけ乗せる感じになります。

空間が取れるならさらに大きいものを作った方が良いですが、作業の難易度が際限なく上昇します。ベニヤ板を分割というのは無理なので、広いものを作ろうとすると巨大なベニヤ板が必要です。あまり薄いと割れるので大きければ大きいほど厚さも必要になり、超重量になるかもしれません。
このサイズですら一人で設営するのは結構だるいです。


以上でとりあえずキックはほぼ響かなくなります。本当に。まぁかわりに浮き床自体がぐゎんぐゎんゆれるのですが。とりあえずというよりこれで無理ならあきらめたほうがいいんじゃないだろうか・・・。



電子ドラムなら静かというのはもう完全に幻想です。生ドラムが無理な場合に出番はありますが、はじめからある程度設備作る前提でいたほうがいいと思います。


今回作成したもので総費用で2万5千くらいかかっていたはずです。(昔のことなのでうろ覚えですが・・・)遮音シートなど使う場合はさらにかかります。ソルボセインとか高いし。



しかし毎日叩けるメリットは本当に大きい。スタジオまで行かなくていいし、何よりすぐ叩けるのがいいです。これでうまくなったと思います。というか思いたい。


以上です。電子ドラムをマンションで満喫しようとしている方の参考になれば。

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