No.56 ライン録りでのギターの音作り


今回は前回動画をアップしたギタマガコンテストの音作りを振り返ってみます。ライン録音は今時代頻繁に行われていると思いますので参考になれば。・・・なるのか?

まずは接続からですが例によって例のごとくギターからプリアンプ通してAudioI/Fという接続です。いたって普通。プリはハイゲインチャンネルでゲインはほぼフルテンでドンシャリ気味というアホなセッティングです。

で、トップの画像のごとくいろいろとやっていくわけですがひとつずつ見ていきましょう。



まずゲート。ハイゲインすぎてもはやゲートなしでどうこうなるレベルの話じゃないのでかなりばっさり切っています。ぶっちゃけ減衰が変なあたりはリバーブとかでごまかすという後ろ向きな解決です。

で、ノイズを落としてからキャビネットシミュレータです。このセッティングはお気に入り。ENGLとMarshallかな?イコライザをすこしいじりました。

次はアナログ風味だそうってことで。チャンネルストリップ(であってるのか?)です。Britで入力は下げてDRIVE全開。どんだけ歪ませたいのか。ただこのプラグインでDRIVEをあげるのは結構すきです。デジタル感が少し取れるというか。ラインのときは大体さしています。

つぎはSummitAudio。ここではコンプを使っています。単体でさせばよかった・・・。まぁハイゲインなのですでにコンプ状態ですがここでさらにつぶします。タッピングのあたりとか持ち上げたかったので。


EQはOzone5にしました。バンド数が多くて使いやすいので重宝します。DAW付属が4バンドなので。倍音成分を持ち上げるのとLowMidあたりを少し出しています。

で、まとめのMixBUSS。ここではDRIVEが最小です。上げたら歪みすぎてしまったのでこうなりましたとさ。

あとは空間系ですが、
Lexiconのデュアルディレイとホールリバーブです。やっぱりなじみやすい感があります。聴きなれてるというか。


で、あとは音量調整していいテイクがあればできあがりです。なんだかいろいろ使っていますが、結局のところ「ラインくささ」というものをいかになくすか、というのが1つの大きなテーマです。マイク録音に比べてハイファイで空気感のない、いわゆるラインサウンドをどこまでそれっぽく聞かせられるか、というのが悩みの種でした。今回のコンテストはもともと模範演奏がラインだったのであんまり違和感ないですが毎回そうとも限らないので。

そのためにはやはりまともなキャビネットシミュレーターとEQ、リバーブあたりが鍵になるのかなぁと感じます。結局アナログ風味のうんたらというのはそれっぽいフィルターをかけますよ、というのと同義だと思うので(もちろんEQで再現しようとしても超大変なのでプラグイン使うのが早いですが)。

とくにEQでMidのあたりを削る方向でグリグリ動かすとなんとなくいいポイントというのが探しやすいように思います。空気感に関してはやはりリバーブなんですがこれは難しい。一度マイクとキャビネットの距離感を出そうとして短めのルームリバーブを入れたのですがそれはそれでソロなのに遠い感じになってしまい・・・。

とにかく、結論としてはギターのライン録りはMidの削りどこを探すのと、リバーブの設定に時間を割く、あと歪みはアナログのがいいと思う、ということです。

・・・そしてPODの便利さを思い知ることになります大体の場合。

まぁPODに出せないオリジナルサウンド目指そうということで。とりあえずこのセッティングであんな音になりますよ、という例です。参考になれば幸い。

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