No.89 BOSS GT-1000 coreへの移行
・以前まで
Pedaltrainを使ってエフェクトボードを組んでいました。ここにアンプシミュレータまでを組み込み、Audio I/FであるApollo twinに流していました。そこからモニターとして使っているIK MultimediaのiLoud micro monitorへ。
・現在
GT-1000 coreからiLoud micro monitorへ。
ウルトラシンプルになりました。Audio I/Fすらいらない。いいですね。で、なぜかというところなんですが、単純に言えば「運用コスト削減」ということです。
運用コスト
結局のところ一人バンドとか言ってますが、現実問題として仕事や家庭がある以上使える時間はそもそも極僅かです。というか、学生やそれ一本で食べてる方以外は大体そうなんじゃないでしょうか。いや、学生も忙しいですし、この機材やらなんやらする事が仕事とかになってないと大変だと思います。
実際ブログの更新は年1ペースだし、ギターを触る回数も減ってます。ドラムとか電子ドラムを廃棄した時からほぼ触ってないです。こんな状況でペダルボードのメンテ(必要なエフェクターの選定、配線の管理、毎回の音作りなどなど)やAudio I/Fの管理(ファームウェアのアップデートやプラグイン管理など)をしていると弾こうと思った時に弾けないという本末転倒な状態でした。
本来時間を投下すべきポイントとずれている状態を解消したいというのがメインの動機です。機材自体も数が増えると空間を消費するのでそれもバカになりません。
さらにいうと、仕事でもDXだなんだと言っているのに、自分が時代遅れなやり方に固執しているような気もしていました。
そこで最新のマルチエフェクターを見ていたところシステムの中核にこれ一個置けばいいな、ということになって導入しました。
BOSS GT-1000 core vs Helix stomp
まぁ最新マルチで悩むってもこの2つだけだったんですが。(Headrush mx5は大きすぎた)いくつかの点でBOSSに軍配が上がりました。
・32bitのAD/DA
・DSPの性能
の2点がメインですね。32bitのAD/DAに関しては聞いてわかるか、というより単純に24bit<32bitという理由です。音の好みは数値化できませんが、音質のうち数値化できる数少ない部分だと思います。また、DSPの性能も同時使用24個というのが良かったです。Helix stompは8個のようですが、アンプやスピーカーのシミュレータで2個は確実に消費しそうなので、意外と足りなくなりそうでした。
ただ、実際のところ気になったのはそのくらいでどちらも素晴らしいと思います。エフェクトの数やカラーディスプレイ、ジャックの配置や電源ボタンの有無などはHelix stompの方が良かったです。(正直過去ME-50を使っていたり、最初のコンパクトがMT-2だったりしたのでBOSS贔屓な部分はあると思います)
導入後
それで導入されたGT-1000 coreなんですが、想像以上の製品でした。ぶっちゃけ導入まではやっぱりアナログとは別方向の良さなんだろうな、もしかするとボードと併用になるかも、なんてことを考えていましたが、音出してみてボードと気持ちよくオサラバできると確信しました。満足しかない。
こうして入れ替えてみると、気に入った音で弾きたい、という本来やりたかったことにフォーカスできて非常に快適です。技術の進歩に感謝。小型で持ち運びも楽なので、スタジオでもどこでもエンジョイできそうです。
ただ、同時にこれだけ簡単にいい音が出せるようになっていくと音での差別化というのは難しくなってくるなとも感じました。もちろんギターが違うので同じ音にはなりませんが、とりあえずこれ持っとけばまぁ問題なし、というところまで来ています。使える音に至るまでのステップが短くなっているなと。喜ばしいことですが、今からギターを始める人たちは豊富なコンテンツに動画やオンラインレッスン、ハイクオリティで低価格な機材などなど、はるかに効率的に上手くなれる環境があり、自分もアップデートしていかないとついていけなくなるなと感じさせる一品でした。(まぁついていかなきゃならない理由もないですが)
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