No.73 ギターの音作り総論 ~概論~
完全に更新ペースが崩壊している今日この頃ですが体も崩壊していたのが元に戻り。
単発レビューでなく誰かの役に立ちそうな記事を書こうという企画です。
全4回予定。今回は音作り概論です。「音作り」ってなんなんだよ、というところ。
まぁすでに音作り迷ってない方には無駄な話なんでご了承。
誰もが一度は思うこの疑問。質問サイトでも良く見かけます。これに明快な回答をするのって難しいです。たとえて言うならば「料理」って何をするんですか、という質問に近い。
たとえば料理するときって材料があって調理器具とかあって、今あるもので作れるのは何で、買い足せるのは何で、自分の技術とか食べたいものとか吟味して作るわけですよね。
で、満足したものができると。これが成功した場合ですね。音作りも基本的には同じような前提条件があります。機材を無限には買い足せないし、技術の問題もあります。(ギターの技術ではなく機材を使いこなすための技術)
で、満足した音ができない場合。いうなればうまい料理が作れなかった場合ですが。
そもそも調理方法をしらないとか材料がたりない、自分の技術的に無理、などが考えられます。
一番問題なのは何が食べたいかわからないとき。そりゃぁ満足いくものが作れるわけがありません、だって食べたくないし。これが音作りが出来ない原因とほぼ同じです。
料理の仕方を聞くならば何を作るのか、何が出来ないのかなどなど聞くべきポイントがあります。
音作りも同じで、どんな機材があってどんな音が作りたいのか。それを考える必要があります。
それをわからずに音を作るったってそりゃもうあてずっぽうに他ならないわけです。
食べたい料理があったら、まずはレシピを見る。材料や器具をそろえる。そして作ってみる。レシピ通りでうまくいかなかったら初めて試行錯誤するわけです。レシピ通りでうまくいくならそれで良い。
よく「定番」という理由で避ける人がいますが定番には定番の意味があります。奇抜な音って作るのはとても難しいです。(というより作れるけど受け入れられない場合が多い)
定番の普通のチャーハンとゲテモノチャーハンだったら多くの人は普通のチャーハンを選ぶと思うんですよね、特別それが好きというわけでなくても。
食べたい料理、つまり出したい音がわからない場合はどうするのか。
これは2通りくらい考えられて、
1.出したい音はわかっている、イメージがあるがレシピがわからない
2、そもそも出したい音がわからない
です。
1の場合は似たようなサウンドを探すとこからはじめます。大体定番の機材や有名ギタリストのセッティングなんて情報は探せば見つかるのでそれを元に試行錯誤が必要です。まさに音作り。
2の場合はおそらくですが知ってる音の数が少ないと考えられます。ようは自分の好みのサウンドにまだ出会ってないと。1つしか音をしらなかったら好きも嫌いもないです。それしかないし。
いくつか知っている音があって、それらを比較した結果こっちのほうが好きかな、ということになるので。いろんな料理を食べてみるとこから始めましょう。で、和食とか洋食とか中華とかエスニックとかいろいろ比べてこのジャンルが好きかな・・・みたいなのが見えてくればいいのかなと。
「アンプ直、これこそ至高」という名セリフはギタリストの心をつかむことも多いと思いますが、まぁここまで行かなくても、「足元いっぱい並べてもしょうがない」「劣化するだけ」なんていう発言は良く見られます。そりゃごもっともですよ。調理器具を山ほど並べたらおいしい料理ができるかというとそんなことはないです。
音を作る必要があるのは必要な音があるときです。逆に言えばどんな音でもOKで新たな発想がほしいときなどはめちゃくちゃなセッティングのほうがいいかも知れません。
バンドメンバーから音作りを考えろ、といわれたのならばそれはあなたの提供した音が彼らの嗜好にあわなかったということです。料理がまずいってことですね。
個人の好みもありますし、その日の気分でも違います。今日は脂っこいものがいいかなーとかさっぱりしたのがいいな、とか。まぁ食べ物ほど頻繁に変わりはしませんが、やっぱりずっと同じ音を聞かされるのはつらいですよね。
料理と音作りの最大の違いは、「誰が味わうのか」です。料理は基本的に味見する人と食べる人だけですよね。でも音は聞こえる範囲にいる人間が全員強制的に「味わうことになってしまう」。耳をふさいで聞こえないならそれは聞こえる範囲からの離脱に他ならないので。
そう考えると音作りってかなり不毛な戦いですね。それ聞いている全員が最高に満足する音とかほとんどありえないというか。無茶振りも良いとこですよ。
なので、万人受けじゃあないですが多くの人の理解を得られるような音作りをする必要がある場合が存在するわけです。料理において名店があるように多くの人の支持を得られる音というのもまた存在すると考えられます。
・話はわかったからどうすればいいの?
それには前提となる知識が必要です。
基本的には
・演奏者本人にまつわること(料理する人)
・演奏者が使う機材(材料、調理器具)
・演奏する場所(食べる場所)
の3点がポイントだと考えています。これを次回から説明していきます。
単発レビューでなく誰かの役に立ちそうな記事を書こうという企画です。
全4回予定。今回は音作り概論です。「音作り」ってなんなんだよ、というところ。
まぁすでに音作り迷ってない方には無駄な話なんでご了承。
ギターの音作り総論 ~概論~
・音作りってなんですか?
誰もが一度は思うこの疑問。質問サイトでも良く見かけます。これに明快な回答をするのって難しいです。たとえて言うならば「料理」って何をするんですか、という質問に近い。
たとえば料理するときって材料があって調理器具とかあって、今あるもので作れるのは何で、買い足せるのは何で、自分の技術とか食べたいものとか吟味して作るわけですよね。
で、満足したものができると。これが成功した場合ですね。音作りも基本的には同じような前提条件があります。機材を無限には買い足せないし、技術の問題もあります。(ギターの技術ではなく機材を使いこなすための技術)
で、満足した音ができない場合。いうなればうまい料理が作れなかった場合ですが。
そもそも調理方法をしらないとか材料がたりない、自分の技術的に無理、などが考えられます。
一番問題なのは何が食べたいかわからないとき。そりゃぁ満足いくものが作れるわけがありません、だって食べたくないし。これが音作りが出来ない原因とほぼ同じです。
料理の仕方を聞くならば何を作るのか、何が出来ないのかなどなど聞くべきポイントがあります。
音作りも同じで、どんな機材があってどんな音が作りたいのか。それを考える必要があります。
それをわからずに音を作るったってそりゃもうあてずっぽうに他ならないわけです。
食べたい料理があったら、まずはレシピを見る。材料や器具をそろえる。そして作ってみる。レシピ通りでうまくいかなかったら初めて試行錯誤するわけです。レシピ通りでうまくいくならそれで良い。
よく「定番」という理由で避ける人がいますが定番には定番の意味があります。奇抜な音って作るのはとても難しいです。(というより作れるけど受け入れられない場合が多い)
定番の普通のチャーハンとゲテモノチャーハンだったら多くの人は普通のチャーハンを選ぶと思うんですよね、特別それが好きというわけでなくても。
食べたい料理、つまり出したい音がわからない場合はどうするのか。
これは2通りくらい考えられて、
1.出したい音はわかっている、イメージがあるがレシピがわからない
2、そもそも出したい音がわからない
です。
1の場合は似たようなサウンドを探すとこからはじめます。大体定番の機材や有名ギタリストのセッティングなんて情報は探せば見つかるのでそれを元に試行錯誤が必要です。まさに音作り。
2の場合はおそらくですが知ってる音の数が少ないと考えられます。ようは自分の好みのサウンドにまだ出会ってないと。1つしか音をしらなかったら好きも嫌いもないです。それしかないし。
いくつか知っている音があって、それらを比較した結果こっちのほうが好きかな、ということになるので。いろんな料理を食べてみるとこから始めましょう。で、和食とか洋食とか中華とかエスニックとかいろいろ比べてこのジャンルが好きかな・・・みたいなのが見えてくればいいのかなと。
・音作りって必要?
「アンプ直、これこそ至高」という名セリフはギタリストの心をつかむことも多いと思いますが、まぁここまで行かなくても、「足元いっぱい並べてもしょうがない」「劣化するだけ」なんていう発言は良く見られます。そりゃごもっともですよ。調理器具を山ほど並べたらおいしい料理ができるかというとそんなことはないです。
音を作る必要があるのは必要な音があるときです。逆に言えばどんな音でもOKで新たな発想がほしいときなどはめちゃくちゃなセッティングのほうがいいかも知れません。
バンドメンバーから音作りを考えろ、といわれたのならばそれはあなたの提供した音が彼らの嗜好にあわなかったということです。料理がまずいってことですね。
個人の好みもありますし、その日の気分でも違います。今日は脂っこいものがいいかなーとかさっぱりしたのがいいな、とか。まぁ食べ物ほど頻繁に変わりはしませんが、やっぱりずっと同じ音を聞かされるのはつらいですよね。
料理と音作りの最大の違いは、「誰が味わうのか」です。料理は基本的に味見する人と食べる人だけですよね。でも音は聞こえる範囲にいる人間が全員強制的に「味わうことになってしまう」。耳をふさいで聞こえないならそれは聞こえる範囲からの離脱に他ならないので。
そう考えると音作りってかなり不毛な戦いですね。それ聞いている全員が最高に満足する音とかほとんどありえないというか。無茶振りも良いとこですよ。
なので、万人受けじゃあないですが多くの人の理解を得られるような音作りをする必要がある場合が存在するわけです。料理において名店があるように多くの人の支持を得られる音というのもまた存在すると考えられます。
・話はわかったからどうすればいいの?
それには前提となる知識が必要です。
基本的には
・演奏者本人にまつわること(料理する人)
・演奏者が使う機材(材料、調理器具)
・演奏する場所(食べる場所)
の3点がポイントだと考えています。これを次回から説明していきます。
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